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複雑ながらも

今日、少し早めに仕事を切り上げ、洗車。
洗車後、物置で探しものをしていると、妻のブーツ様達とご対面。

先日の、「僕の時間があまりにも進まないので妻が成仏出来ないでいる」が頭をよぎり、
時間を進める手段として、ブーツ様達を物置の外に出してみる。

誰も履かないので、埃をかぶり、劣化も進んでいるように思える。
現実的には保管していてもいい事は何も無い。
かと言って、すぐには処分出来ず、しばしブーツ様達と見つめ合う。

見つめ合っていると、これらを履いて歩いている妻の姿が目に浮かぶ。
その姿は、言葉では言い表せないほど本当に愛おしい。愛おしくてたまらない。

と同時に、亡くなった直後の妻の姿も目に浮かぶ。
その姿も同じく愛おしい。もう目を覚ます事は無いのだと思うと、尚更愛おしさがこみ上げて来る。

二つの愛おしい妻の姿は、何れももうこの先見る事も、触れる事も出来ない。
ブーツ様達も主を失い、ただ朽ち果てて行くだけ。
その朽ち果てる様子を見るのもつらいし、そもそも保管している意味も既に無いのかもしれない。

それからまだしばらくブーツ様達を見つめ合い、妻への想いを噛みしめ、
さんざん悩んだ挙句、ようやく処分に踏み切った。

妻が苦しんでいるから、と思っても、やはり複雑な気分には違い無い。
これからも気が向けば、少しずつ時間を進めていけたらと思う。

これで少しは妻も解放される事を願う・・・

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巡り合わせと言えばいいのか

今日は18回目の結婚記念日。

仕事は休みを取って静かに過ごそうかと思っていたら、
朝から母親が一人の女性を連れて来た。
その人は霊能者と言うわけでは無いけど、どうしたら人が良い方向に進んで行けるのかを
助言する人らしい。

何でも、母親がここ最近、喉に違和感があり、声が出にくい事があるとの事。
その人に相談したところ、まずは病院で検査するように言われ、検査結果は異常無し。

そこで今日は、何か家に悪いものが憑いていないか、祈祷に来たらしい。
全ての部屋を回り、火打石のようなものを打って行く。
祈祷が終わり、その女性と母親、僕と3人で話をする。

家には特に悪いものは憑いていなかったけど、
原因はどうやら妻の霊らしい。

内容は、
そろそろ成仏して生まれ変わる準備をしなきゃいけないけど、
僕が、毎週お墓に行ったり、記念日を毎年祝ったり、遺品を処分出来なかったり、
部屋のカレンダーが2008年10月のままだったり、とにかく独りで苦しんでいる様子を
見ていると、とても成仏出来ない。

それで何とかして欲しいと、妻は母親にすがっているらしい。
母親が喉に違和感を覚えたのは、妻が首吊りで亡くなったから。

あなたの想いは十分過ぎるほど受け取って、とても幸せな結婚生活だったから、
もう自分の人生、幸せだけを考えて欲しい。そういう時だよ。

これが妻の気持ち。

だが、そう言われても僕の気持ちの整理がつくはずもない。
それでも妻が成仏出来ずに苦しんでいるのなら、納得はとても出来ないけど、
その想いに応えてあげなければならないのかなとも思う。

今日、母親は僕が休みと言う事は知らずに、僕も祈祷の事など知らなかった。
ただ、祈祷に来た女性は、僕に会って話がしたかったらしい。
この偶然は何かの巡り合わせなのかな。

巡り合わせと言えば、今日、いつものように花とケーキを買って来ようとしたら、
いつもの妻お気に入りのケーキ屋さんが臨時休業でケーキ買えなかった。
これも妻からの、もういいよ、のメッセージなのだろうか。

妻も直接出て来て言ってくれればいいのに、
でもそうしたら、僕が引き留めてしまうに違いないので、母親を通して気持ちを送ったのかな。

妻の想いに触れて、やはり泣けて来たけど、どこかで何となく僅かでもほっとしている自分もいる気がする。
これから自分でもどうなるか分からないけど、妻への想いは自分の中に納めて、
止まった時間を進めて、妻を安心させてあげるように心がけてみるつもり。
新しい伴侶とかそこまでは急過ぎるけど、思いを分かち合いながら日常をともに過ごしていける人に重きを置いていければと思う。

さてどうなりますか・・・

IMG_1593-1.jpg

薄情なんかじゃない

何とも久しぶりの日記。

自死遺族としての後悔、自責の念にさんざん苦しめられ、(今も苦しんでるけど)
それから逃避するかのように、他に集中出来る事を目先でも何でもいいから
見つけて、この世の地獄を乗り切ろうと歩んで来た。

それが友達と出かける事だったり、趣味だったり、とにかくいろいろと試行錯誤して
自分を維持出来るように過ごして来た。

そうして過ごす間は、心の苦しさはいくらか緩和され、一般的にごく普通の日常にも見える。
ともすると、妻の事を忘れているんじゃないかともとれる。
いや、忘れるなんて事はあり得ない。
ごく普通の日常にも、妻の想い出、口癖、面影、温もり、軌跡はいつでも甦って来る。

傍目に普通に過ごしているように見えるのは、
自分でも知らないうちに、妻の自死を自分の中に取り込める事が出来ていると言う事だろうか。
どうせ一生抱えていかなきゃいけないのなら、もうそれを自分の一部として迎え入れてしまえ、
そんな状況なのかな。

自死遺族として、一生苦しんで悲しんで落ち続けるばかりが人生じゃない、
自死遺族だって楽しんだっていいよね。
楽しんでたら、不謹慎なのだろうか。薄情なんだろうか。

そんな僕の日常を見ている妻は、何も言わないし、出て来ないから、
それでいいよ、と分かっていてくれているのだと思いたい。

つらい感情はまだまだふとした瞬間に顔を出すけど、かなりなりを潜めている。

こんな感じで進んでいけばいいのかな・・・


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違うけど同じ思いはある

今日はクルマのメンテナンスでいつもお世話になっているお店へ。

ここの店主は僕と同い年。スタッフは僕より一周りくらい年下。
いつものようにクルマの話をしながら作業が進む。

ふと、スタッフが家庭の事でストレスを抱えていると言う話に。
彼は所謂マスオさんで、奥さん、その両親と全然合わない様子で、
仕事してる方が楽しいとか。

僕も経験者だから分かる部分はあるけど、彼の二人の子供の内、一人(5,6歳?)が、
筋肉や神経の病気で要介護なので、別居に踏み切るのも難しいらしい。

そこに店主も話しに入って来て、僕が以前はマスオさんで、別居に至り、
二人で家を建てたけど、二年余りで妻が亡くなった事を話すと、
店主が、「奥さん、どうして亡くなったの?病気?」と言って来た。

僕は、「病気と言えばそうだけど・・実は自殺なんだ。病気を苦にしてってヤツだね」
その後、妻が苦しんでいた時の生活とかを話し、
「人生いろいろあるよね」と締めくくる。

話を聞いていた二人は、そうかぁ、と頷く。
特に驚いたり、深くも聞いてきたりしなかった。

店主は、奥さんが数年前に脳の重い病気にかかり、長い入院生活の後、
長期の自宅リハビリを経験している。
奥さん、一時は家族の事も分からない、徘徊する、意味の分からない言動、等々で
かなり大変な思いをしている。そのせいか、彼は病気に関しても詳しく、妻の病気についても知っていた。

今回、僕が特に違和感もなく事実を話せたのは、僕の中での変化もさる事ながら、
二人が上記のような経験をしている事、職場や近所や幼馴染とかと言う関係では無い事からなのかもしれないし、
自死遺族では無いものの、どこかにそれを受け入れられるものを二人に感じたのかも。

作業終了後も、この世はあの世にまた戻る為の修行の場だから、この世は地獄だとか、
信じられない事が起こっても、もうそれは決まっていた事なのだと思うしか無いとかを話し合って、
何となく自分の思いを例え僅かでも分かち合えるようなそんな時間だった。

今日は、自死遺族以外でもその思いを話せる人はいるのだと思えたような気がする。

これも自分が歩みを進めて来た結果かもしれないね・・・


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思わぬ地雷

少し前にi-phoneのOSをアップデートしたら、写真メニューの中に「ピープル」とか言うものが追加されていた。
そこには人の顔が表示されていた。
当然、妻の顔もあって、顔をタップすると、妻の写真がずらっと表示された。
その中に、再生ボタンのようなものがあり、それを押してみた。

すると、妻の写真がスライドショーになり、次々と表示されていき、
しかも何だか妙に切ない(自分にはそう思えた)音楽も流れ始めた。

何だこの機能、これは泣けてしまう。久々に涙が溢れた。
まさかこんな所にこんな地雷があるとはねぇ。
全くのノーマークだった。

もしかして、これって妻が、もっと私の事を考えなさいよ、と言ってるのかな?
妻の事を考えるとつらくなる事が多いから、あえて考えないようにして
自分を守って来た部分もある。
もし妻からのメッセージだったら、夢に出て来てくれればいいのに。

涙は枯れたと思ってたけど、どうしてどうして、泣ける場面はまだまだあるらしい。

実は泣く事って、ストレス解消になる事もあるらしい。
泣いた後は何となく適度な疲労感で、すっきりとは言わないまでも悪いものが抜けたような、
そんな気分になった。

妻の思惑は実はそこにあったのか?
ここ最近、仕事のストレスが大きくなっていたから、救済措置を施してくれたのかな?

うん、そう思う事にしよう。
何事もいい方向に考えれば、自分の為だしね。

これも自分を守る為の成長なのかもしれないな・・・


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プロフィール

るい37

Author:るい37
妻を自死で亡くした40代です。

親兄弟にも言えない心のもやもやを吐き出せば少しはラクになるかなと思い、ブログでも書いてみる事にしました。

いつまでもつか分かりませんがね・・・

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