めぐり合わせ

引っ越しの日程は決定して、その後の家の引き渡しの決定を
待つ事になってから、数日経った。

今日、買い主さんが夫婦で自宅を訪れ、
付帯設備の確認、各場所の寸法確認、質問等、
詳細な打ち合わせを不動産屋さんと共に済ませた。

夫婦で、
ここにあれを置いて、
これだけスペースあれば置けるかな?
TVはここで、ソファはここで、
あれはこの向きで、

と綿密な打ち合わせをされているのを見ていて、
この家の完成間近の自分達を思い出していた。

あの頃はまさに希望に満ちていて、
2人ともこれから始まる新生活に目を輝かせていた。

その2年半後の結末など知る由もなく。


一通り打ち合わせが完了して、
家の引き渡し日についての話題になり、
買い主さんの希望日程を聞くと、


え??、その日?
その日は・・・妻の命日。


これも何かのめぐり合わせなのか。

妻がこの日に決めたのかな。


それにしても複雑だ。

このキッチンに立つのも、
リビングで談笑するのも、
部屋を飾るのも、
収納を占領するのも、

その資格は妻にしかない。
この家の主は妻。
その全てが妻が想いを注ぎ込んだ結晶。

その妻がどうしていない。
どうして手放さなきゃならない。
どれだけ自分に言い聞かせても納得なんて出来る訳ない。


ただ、買い主さん、特に奥さんは、
細やかで、気遣いが出来て、穏やかな人。

今日、訪問された直後に、
夫婦で妻の仏壇にお参りしてくれた。

ありがたいね。

この人達なら大事に使ってくれそうかな。

そう思って、引き渡し日を命日に妻が指定したのかな・・・



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No title

家を買われたご夫婦が

良い方達でなによりです。

このご夫婦であればるい37さんと奥様との素敵なお家を
大切にしてくれ住まわれる気がします。

色々想い出が巡ってこられて
複雑な心境でしょうが

これからも元気でいてくださいね。

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めぇさんへ

奥さんの趣味と家の雰囲気が合ったようで、
この人達なら引き渡ししても安心かなと思いました。

いつまで経っても、何をどう思っても
手放す事には納得いかず、
思いは複雑ですが、
何とか進めていこうと思います。

かすみさんへ

引き渡し日を聞いた時には、
一瞬、声が出ませんでした。

めぐり合わせ、縁、やっぱり
そういうのは存在するんだなと感じました。

この人達なら、妻の想いを受け継いでくれそうな気がします。

導き…

その夫婦を眺めている、るい37さんのお気持ちが伝わり、
まるで自分のことのように切なくなりました。

マイホームは既婚女性の夢です。憧れです。
ましては、自分の意見が反映された家の新築なんて、夢のまた夢です。

奥様は当時、幸せをかみ締めながら、キッチンやリビングや収納…
一つ一つに拘り、愛情を注がれた。
女性として、夢のような幸せな時間を過ごされていたと思います。
完成した時は、本当に嬉しかったと思います。

奥様の拘りが沢山詰まったマイホーム。
そこは奥様の聖域で、平凡だけれど温かく、ありふれた日常生活を、愛する御主人と一緒におくるはずの空間だった。
なのになぜ?
るい37さんだけではなく、私もそう思います。
神様なぜ?酷い…

命日が引き渡し日…
複雑ですが、良い方々みたいで、安心しました。
もしかして奥様が連れて来られたのでしょうか…
偶然ではなく、奥様の導きがあったような気がします。


るい37さん、大丈夫ですか?お身体が心配です。

のあさんへ

昨日は涙をこえらえるのに必死な一日でした。

買い主さん夫婦の相談風景。
妻の仏壇にお参りしてくれた時。
妻の選択(センス)を褒められた時。

他にもたくさんありましたが、またそれは書く事にします。
引き渡し日を聞いた時も言葉が一瞬出ずに、
危ういところでした。

そうですか、女性にとってかなり幸せな経験、時間を
妻は過ごせたわけですね。
やはり女性目線で言われると、説得力がありますね。

妻の遺書にも、「この家での結婚生活に何の不満もなかった」と
書かれていたので、短い間とは言え、夢が叶った事が
妻の人生の中の救いだと言えるかもしれません。

家が完成した時は確かに眩しいくらい妻は輝いて生き生きしてました。


妻が生きた証から離れなければならない切なさは
なかなかきついものがあります。ちょっと想像を上回っています。

自分で決めた事ですが、この空間にあとわずかしかいられないと
思うと、心のもやもやが濃くなって来ます。


でも、その心情を理解してくれる、心配してくれる、
共感してくれる、共有してくれようとする、
そういう人がいるんだと思わせてくれる事が
霧の中の道標のように、救いとなっています。

ありがとうございます。


今回は妻の導きだと思える事が他にもありますので、
それは間違いないと信じています。





プロフィール

Author:るい37
妻を自死で亡くした40代です。

親兄弟にも言えない心のもやもやを吐き出せば少しはラクになるかなと思い、ブログでも書いてみる事にしました。

いつまでもつか分かりませんがね・・・

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