いつでも戻れる
部屋にあるラベル無しのCD-Rを整理しようと、
一枚ずつ、何が入っているか聴いて確認していた。
その中のひとつを聴いた時、心も身体も止まった。
その曲は妻の携帯の着うたになっていたもの。
僕はその曲を知らなくて、妻が亡くなった直後に、
妻の携帯が鳴って初めて聴いたものだった。
当時、その曲を調べて、CD-Rに焼いて、部屋でもクルマの中でも
ずっと聴いていた。少しでも妻を感じたい、近くにいたい、そんな思いからの行動だったのだろう。
この曲を聴くと、妻が亡くなった当時にあっという間に戻る。
妻の遺体に直面した事。
ただただ、機械的に葬儀、告別式をこなした事。
妻の携帯に妻の友達から電話があり、亡くなった事を告げた事。
遺影を見ながら泣き喚いた事。
あの頃と比較すると、僅かかもしれないけど、
確実に強くなっている自分がいる。
慣れたのか諦めたのか認めたのか分からない。
でも、それは結果的に自分を守る術だったのだと思う。
自分が変わった事を感じる時が増えて来た最近だけど、
今回のようなきっかけで、いつでもあの頃に戻るんだね。
やはり根本的な思いは変わらないのだろう。
妻の携帯の着うたを聴いて、
この携帯の主はもういないんだ、二度と電話に出る事はないんだ、
ごく普通に携帯を使っていたのに、どうしてそれが遠い過去になってしまったんだろう、
そんな事を思い、どうにも切なくなる。
妻の声も、仕草も、笑顔も、泣き顔も、僕の中では全く色褪せない。
過去のものだけど、過去のものにしたくない。
そんな思いで、曲を聴く・・・

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一枚ずつ、何が入っているか聴いて確認していた。
その中のひとつを聴いた時、心も身体も止まった。
その曲は妻の携帯の着うたになっていたもの。
僕はその曲を知らなくて、妻が亡くなった直後に、
妻の携帯が鳴って初めて聴いたものだった。
当時、その曲を調べて、CD-Rに焼いて、部屋でもクルマの中でも
ずっと聴いていた。少しでも妻を感じたい、近くにいたい、そんな思いからの行動だったのだろう。
この曲を聴くと、妻が亡くなった当時にあっという間に戻る。
妻の遺体に直面した事。
ただただ、機械的に葬儀、告別式をこなした事。
妻の携帯に妻の友達から電話があり、亡くなった事を告げた事。
遺影を見ながら泣き喚いた事。
あの頃と比較すると、僅かかもしれないけど、
確実に強くなっている自分がいる。
慣れたのか諦めたのか認めたのか分からない。
でも、それは結果的に自分を守る術だったのだと思う。
自分が変わった事を感じる時が増えて来た最近だけど、
今回のようなきっかけで、いつでもあの頃に戻るんだね。
やはり根本的な思いは変わらないのだろう。
妻の携帯の着うたを聴いて、
この携帯の主はもういないんだ、二度と電話に出る事はないんだ、
ごく普通に携帯を使っていたのに、どうしてそれが遠い過去になってしまったんだろう、
そんな事を思い、どうにも切なくなる。
妻の声も、仕草も、笑顔も、泣き顔も、僕の中では全く色褪せない。
過去のものだけど、過去のものにしたくない。
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