埋まらない溝

夕方のニュースで、栃木県で起きた雪崩事故を報道していた。
あれから一ケ月経ったと言う事で、遺族や関係者が慰霊を行う様子を取材。

アナウンサーが、
「事故から一ケ月経とうとしていますが、未だ遺族の悲しみは消えません」

一ケ月で悲しみが消えたら苦労は無い。
悲しみ自体は一生消える事も癒える事も無い。
一ケ月だったら、むしろこれから悲しみが大きくなっていくのだと思う。

こういった突発的に近しい人を亡くした気持ちはやはり当事者でないと分かるはずも無い。
当事者とそうでない人の溝は埋まる事が無いので、当事者の気持ちに寄り添う事も難しい。

「分かってないなぁ、そうじゃないんだよ」
以前は、前述のアナウンサーの言葉にいちいち反応してたけど、
毎回それではこちらの身がもたない。

いつからか、こればっかりは仕方が無い事で、理解出来ない方を責める事は出来ないのだと
思うようになった。

自分の心情を理解してもらおうとする事に疲れ果て、
理解されなくて当たり前だと思えば、気持ちが楽になって行った気がする。

分かる人には分かる、それでいいんだ。

そう思う事がこの世で生きる術のひとつなのかもしれないな・・・


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複雑ながらも

今日、少し早めに仕事を切り上げ、洗車。
洗車後、物置で探しものをしていると、妻のブーツ様達とご対面。

先日の、「僕の時間があまりにも進まないので妻が成仏出来ないでいる」が頭をよぎり、
時間を進める手段として、ブーツ様達を物置の外に出してみる。

誰も履かないので、埃をかぶり、劣化も進んでいるように思える。
現実的には保管していてもいい事は何も無い。
かと言って、すぐには処分出来ず、しばしブーツ様達と見つめ合う。

見つめ合っていると、これらを履いて歩いている妻の姿が目に浮かぶ。
その姿は、言葉では言い表せないほど本当に愛おしい。愛おしくてたまらない。

と同時に、亡くなった直後の妻の姿も目に浮かぶ。
その姿も同じく愛おしい。もう目を覚ます事は無いのだと思うと、尚更愛おしさがこみ上げて来る。

二つの愛おしい妻の姿は、何れももうこの先見る事も、触れる事も出来ない。
ブーツ様達も主を失い、ただ朽ち果てて行くだけ。
その朽ち果てる様子を見るのもつらいし、そもそも保管している意味も既に無いのかもしれない。

それからまだしばらくブーツ様達を見つめ合い、妻への想いを噛みしめ、
さんざん悩んだ挙句、ようやく処分に踏み切った。

妻が苦しんでいるから、と思っても、やはり複雑な気分には違い無い。
これからも気が向けば、少しずつ時間を進めていけたらと思う。

これで少しは妻も解放される事を願う・・・

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るい37

Author:るい37
妻を自死で亡くした40代です。

親兄弟にも言えない心のもやもやを吐き出せば少しはラクになるかなと思い、ブログでも書いてみる事にしました。

いつまでもつか分かりませんがね・・・

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