物じゃない

昨夜、母親が、妻が持ってたブーツの保管場所を聞いて来た。

履けるものがあれば、履きたいとの事。
確かに僕が履くわけにいかないし、ずっと物置に眠ったままにするよりは、
知ってる人に使ってもらった方が妻も喜ぶかも。

玄関に妻のブーツが久々に置かれている。
こんな光景はいつ以来だろう。以前は冬の定番風景だった。
ブーツを履いた妻と出かけた事が瞬時に頭をよぎる。

妻の足、手、顔、その何もかもが確かに存在していたのに、
あの日を境に全て灰となってしまった。

朝、母親は妻のブーツを履いて出かけた。

午後に母親が帰宅した時、ブーツを履いていなかったので、理由を聞くと、
どうやら壊れてしまったらしい。
もう何年も使われず、劣化していたのだろう。
物って使わないと劣化が進むって言うね。

これで妻の遺品がひとつ減った。
でも不思議と悲しい気持ちにはならなかった。
以前なら、妻以外の人間が使う事すら許さなかったのに、
自分の中でも変化が生じているのだろう。

物はどうしたって、壊れるし、無くなっていく。
大切な遺品も然り。

妻の想い、僕の想いは物に宿るわけじゃなく、
心に宿るものなのだと思う。
自分から妻の遺品を捨てる事はしないけど、
物の寿命が来たら、順番に処分していくと思う。

そう思えるようになって来たのは、時の流れが成せる技なのか。

時間は確実に、そして残酷に刻まれていくんだね・・・

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プロフィール

るい37

Author:るい37
妻を自死で亡くした40代です。

親兄弟にも言えない心のもやもやを吐き出せば少しはラクになるかなと思い、ブログでも書いてみる事にしました。

いつまでもつか分かりませんがね・・・

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