健康を支えるものが

先日、友人宅へ行った時の事。

その家にあるものを見て、視線が釘付けになった。

それは「ぶら下がり健康器」。

昔は流行ったけど、今はほとんど見なくなった。

その器具は、妻が自死する為に使用したもの。

自宅には梁もなく、和室も無いので紐をかける場所が無かった。
ドアノブもうまくいかなかったようで、自死は諦めたのかなと思っていた。

そんなある日、突然、妻はぶら下がり健康器に大型犬用のリードで縊死を決行した。
本来なら、両腕でぶら下がって健康を支えるものなのに、
こんな悲しい使い方があるとは。

健康器の存在は全く知らなかった。ほとんど新品だったので、
自死用に購入して、二階のウォークインクローゼットに隠してあったのだろう。
あれを二階に運ぶのはそれなりに力が必要で、身体がつらい妻にとっては
相当な苦労だったに違いない。

そこまでして死を選択するほど、追い詰められていたのだろう。
その苦しみに対して何も出来なかった自分の無力さを再認識する。

健康器を購入して、二階に運んで、組み立てて、リードを結んで、
その時の妻はどんな心情だったのか、それを思うと悲しすぎてやりきれない。

健康器とリードはすぐに処分したから、その後それを目にする事はなかったけど、
まさか友人宅に置いてあるとは思わなかった。

それを目にした時は、言葉が出ず、呼吸が苦しくなって全身の脱力感に襲われた。

その友人宅には今後はちょっと行けそうにないかも・・・

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繰り返される黒い日

現在の通勤路。

その途中には妻を送った葬祭場がある。

毎日ここを通る度に、妻を送った日が否が応でも頭に浮かぶ。

初めて目にする索状痕、
物言わぬ妻、
一晩中、妻の遺影と遺体を見つめて、
ただただ茫然としてた通夜。

全く実感が湧かなかった告別式。

結局、涙は全く出なかった。
現実味が無いとはまさにこの事だったのだろう。

初めて涙が出たのは、その数日後に
妻の遺書を見返した時だった。

亡くなった当日は遺書を見ても、本当に何も
感じる事が出来なかった。
意識が飛んでいたのかもしれない。

その後はもう毎日泣き喚いていた。

その葬祭場は、信号の角にあるので、
信号待ちで停車する事も多い。
ただ、通り過ぎるだけならいいけど、
信号待ちしてると、どうやっても葬祭場の方を見てしまう。

そうすると、あの日が繰り返される。
そう、毎日。

通勤路変えようかとも思ったけど、
それもまた何だか寂しい気がする。
妻を感じられるのなら何でもいい、と言う思いが、
通勤路の変更を思い留まらせているのかな。

そうだ、僕の時もここで送ってもらうように
遺言でも書いておくか。

いや、自分がいなくなった後の事なんて
どうでもいいか・・・

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あの時

あの日、仕事に出かける前に、
妻と普通に言葉を交わした。

何気ない会話だったけど、
あれが今生の別れになろうとは。

妻が自死したいと言い始めてから、
少し期間が経ち、最近は言わなくなったなぁと
思ってた矢先だった。

いったい自死をいよいよ実行に移させたのは
何だったのか、妻の身体に何らかの症状が
出たのか、今となっては知る術もない。

二階へ上がる、文字通り死への階段を
上る時には何を思っていたのか、
猫には何か言い残したのか、
考えれば考えるほど、混乱してくる。

何も考えられず、目の前が暗くなって来る。


その最期の姿を見ていたであろう
猫の目に映ったものを再生出来たらいいのに。

猫にはお別れの言葉とかを言ったのだろうか。
想像するだけで、切なくて震えて来る。

何があった?どんな状況だった?
何か言ってた?

事ある毎に猫に語りかける・・・

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受け入れられない

今日、友達と映画を見に行った。

その映画はあまり女性は見ないタイトル。

映画館の中ではほとんど男性ばかりだけど、
中にはムリヤリ彼(夫)に付き合わされたのか、
本当にその映画が好きな人なのか、
カップル(夫婦)もいた。

そういう光景を見ると、
妻と外出した時の事を思い出さずには
いられない。

映画の後はどこかで何か食べる?
ここまで来たから、あそこに買い物に行きたい
あれ、面白いね
今度あそこ行ってみようよ


生前のそんなやりとりが一瞬の内に
よみがえり、必死に涙をこらえる。


映画の後、友達と甘味処に入ったら、
当然のように女性同士で食べに来ている
お客さんがいる。

妻も友達とあんな風に過ごして
いたはずなのに。

まだまだやりたい事たくさんあったはずなのに。


どうして妻だけが、どうして僕だけが

こんな現実を受け入れなければ
ならなかったんだろう。

未だにこれっぽっちも受け入れられて
いない。


やっぱり人が集まる場所に
行くのはよそう。

自分が果てしなく追い込まれていく。


妻が亡くなって4年以上が
経つのに、まだこんな状況なのは、
女々し過ぎるのかな。

僕が異常なのかな。



でも自分でもどうしようもないよ・・・


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重ね合わせ②

悲しみの向こう岸に微笑みがあると言うよ

悲しみの向こう岸に微笑みがあると言うよ
辿り着くその先には何が僕らを待ってる?

逃げる為じゃなく 夢追う為に
旅に出たはずさ 遠い夏のあの日

明日さえ見えたなら
ため息も無いけど

流れに逆らう舟のように
今は前へ進め


苦しみの尽きた場所に
幸せが待つと言うよ

僕はまだ探している
季節外れの向日葵

こぶし握りしめ
朝日を待てば

赤い爪痕に涙 きらり 落ちる

孤独にも慣れたなら
月明かり頼りに

羽無き翼で飛び立とう
もっと前へ進め

雨雲が切れたなら
濡れた道輝く

闇だけが教えてくれる
強い強い光

強く前へ進め



「1リットルの涙」
TV版の主題歌
「Only Human」の歌詞。

悲しみの向こう岸に微笑みも
苦しみの尽きた場所に幸せもなかった。

明日さえ見えないから、ため息も出る。

妻は明日さえ見えないというより、
先の事は見たくないという状態だった。
あの状況では無理もない。

僕はまだ何を探しているんだろう。

何を探せばいいのか、
どう前を進めばいいのか
分からないけど、
立ち止まっていてはいけないのかな。

健康な体があるのに、出来る事がたくさんあるのに、
何もしないのは勿体ないのかな。
うつむいている暇なんかないのかな。

原作者の亜也さんに失礼かもしれないな。

何より妻に叱られるかもね。


強く前に進む為に、
何か出来る事を探す事から始めるか・・・





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プロフィール

るい37

Author:るい37
妻を自死で亡くした40代です。

親兄弟にも言えない心のもやもやを吐き出せば少しはラクになるかなと思い、ブログでも書いてみる事にしました。

いつまでもつか分かりませんがね・・・

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